令和6年度学校事務職員研修会(2024.11.19)を実施しました

趣旨

 学校事務職員は、学校組織における唯一の総務・財務等に通じる専門職として、職務への理解を深め、専門性を高めることが求められている。同時に、昨今の急激な社会の変化に伴う、子どもたちを取り巻く環境等の変化、それに伴う新たな課題や問題等について研修することは、「チーム学校」の一員として、より主体的・積極的に学校運営に参画するうえで必要となってくる。
 学校事務職員として、学校運営上の課題への対応力や学校におけるマネジメント能力等の資質能力の向上を図る機会とする。

概要

○日時 令和6年11月19日(火)15:00~16:30
○場所 丹波篠山市役所 第2庁舎2-301・302会議室
○内容・講師等
 説明「特別支援学級の教育課程の作り方と教科書選定のポイントハンドブックについて」
   丹波篠山市教育委員会 学校教育課 副課長
 講義「変わる学校教育 ~事務職員のみなさんと考えたいこと~」
   丹波篠山市教育委員会 学校教育部 次長  

参加者の感想(抜粋)

  • 学校運営に参画するためには、教育内容や学校の取組を理解することが必須だと考えます。そのうえで、チームの一人として地域・保護者へ対応するとともに、児童生徒の理解と支援につなげていきたいと考えています。その意味で、今回の研修はとても学びの多いものでした。
  • 特別支援学級の教育課程と教科書の選定については、管理職、特別支援学級担任、事務職員(教科書担当)が情報を正しく共有している必要があると感じていたので、大変有意義な研修でした。
  • 「変わる学校教育」について、昔ながらの教育とは変わってきていることはなんとなく感じていましたが、漠然としていました。今回は大切なポイントを押さえて分かりやすく説明していただき、方向性について理解できました。
  • 教育の変化に適するよう、事務職員として、備品や教室環境の整備など、個別最適な学びを進めていくための環境を整えていけるように、管理職や教職員と連携しながら取り組んでいきます。

まとめ

 副課長は、「特別支援学級の教育課程と教科書選定」について説明した。多くの学校事務職員が処理上は理解されてはいるものの、年齢・勤務年数などによって、理解度の差は大きい分野である。このような学習の機会は少ないので、良い研修の機会となった。
 次長の講義では、「社会の変化に伴う学校教育の変化」、「社会に開かれた教育課程」、「3つの資質能力の育成」、「主体的・対話的で深い学び」、「カリキュラムマネジメント」を柱に、新学習指導要領がめざす、児童生徒の育成、授業のあり方、教育活動の工夫改善等についての講義であった。参加者の多くが「大いに理解できた」との回答が示すとおり、本当にわかりやすい内容であり、参加者からも好評であった。
  学校事務職員は、直接、児童生徒に教育活動を通して関わることは少ないが、「チーム学校」の一人として、教育活動の動向を理解しておくことは必要である。学校事務職員としての専門性を高めていく研修会も大切であるが、学校で勤務し、児童生徒の教育環境の向上に取り組んでいく職種として意義深い研修となった。