令和4年度 第2回プログラミング教育研修会(自由研修)を開催しました(2022.10.04)

趣旨

プログラミング教育の円滑な実施に向け、授業実践についての演習を行い、プログラミング教育のねらいを確認するとともに、教員の資質・能力の向上を目指して実施した。

日時

 2022年10月4日(火) 15:00~16:30

内容・講師等

(1)講義 
丹波篠山市情報活用能力体系表および丹波篠山市プログラミング教育カリキュラムについて
(2)演習 

  1. Viscuit基礎演習  「絵を動かす」「回転させる」「簡単なアニメーション」「背景の色を変える」「透明度を変える」「指マーク」など
  2. 動くもようをつくる(小学校 5・6年)
    図画工作+プログラミング教育( Viscuitを使って「動くもよう」をつくる)。動くもようを投影し、空間をつくりかえる活動。図画工作5・6上 の「光と場所のハーモニー」をベースに、Viscuitを使ったプログラミングで「動くもよう」をつくる。

参加者の感想(抜粋)

  • 基本的なことから応用まで多岐にわたり、充実した内容を受講できてとても満足できました。学習素材例やAND機能などはもっと自己研修をして授業で使えるようになりたいと思いました。「直感的だけど、論理的思考が養える」研修を受講してなるほど!と実感しました。
  • ビスケットを使ったプログラミングの支援に入ることがあり、自分が理解できていなかったので困っていました。今回の研修で多くのことが学べたので、これからの支援に活かしていきたいと思います。
  • 少人数で、質問をしやすかったです。 また、具体的な内容の資料でしたので、ひとりでコツコツと練習ができそうなので、とても嬉しく思っています。
  • 大変、勉強になりました。研鑽してつかいこなし、すぐに授業でやってみたいと考えています。
  • 実際、授業で『教える』となると、もう少し自分に準備がいるなと思いました。
  • ビスケットの使い方を知ることができたので、いただいた資料をもう一度読みながら授業で使えるようにしようと思います。

総括

 Viscuitは、「部品をつくること」と「めがねの基本機能」の2つが分かれば直観的にプログラミングができる教材である。受講者も研修後半には試行錯誤しながら、Viscuitのプログラミングを直観的に理解していった様子である。また、Viscuitはプログラミングの修正が簡単で、修正結果もすぐに見られるので、作品を作る過程で、論理的思考がうまく刺激され、思考が深まっていきやすい。受講者も「直観的に理解しながら、論理的思考が深まっていく」体験ができたようで、Viscuitの操作(作品作り)につい夢中になる様子が見られた。Viscuitの指導は、導入部分を失敗しなければ、分かりやすくかつ夢中になりやすいので、自身の体験を生かして、授業でうまく活用してほしい。
 研修資料には、基礎から応用までのプログラミング技能、「動くもよう」の作品例、その他の作品例、学習素材例などを掲載した。受講者の感想にもあるように、研修資料もテキストとして自己研修用にも役立ててほしい。
 各校とも、すでにViscuitを活用した授業は実践しているようである。受講者にはViscuitに対してある程度のイメージはあるが、基礎知識や具体的操作方法、授業への活用方法などに自信がないようであった。今回の研修が授業への活用へとつながることに期待したい。