令和5年度第1回丹波篠山市学力向上研修会を実施しました(2023.7.31)

趣旨

 本研修会では、児童生徒の資質・能力の向上に向けた「教科横断的な学び」を実現するためのカリキュラム・マネジメントの考え方について講義及び演習を通して学び、教員の資質向上と授業改善を目指す。

概要

〇日時:令和5年7月31日(月)13:30~16:40

〇場所:丹波篠山市役所第2庁舎3階 2-301・302号室

○内容

(1)実践発表

小学校6年 総合的な学習の時間 単元名「八上の歴史を落語で伝えよう」

発表者:丹波篠山市立八上小学校 岩島 陽 教諭

(2)講義・演習

演題:「教科横断的な学び」を実現するためのカリキュラムマネジメントの考え方について

講師:武庫川女子大学 酒井 達哉 教授

参加者の感想

・総合的な学習は教科横断的に考えなければいけないと意識はしていましたが、具体的にどのようにつなげば良いのかはちゃんと理解できていなかった。本日の岩島先生の実践発表や酒井教授の話を聞いて少しコツをつかめたような気がしました。
・実際に単元を考えてみて、探求のプロセスがよくわかりました。教科横断的な学習をどのように組み込んでいくのか、まとめ・表現に向けてどのような活動をすると子どもたちが学びに向かってくれるかを考えるのが楽しかったです。学びのプロセスを教師も子どもも楽しく、もっと知ってみたいと思えるような課題の設定ができることの大切さを実感しました。
・総合的な学習で、他の教科と関連させれば効果も高く、時間的にも余裕が生まれることを再確認できた。夏休み中にカリキュラムを見直したい。

まとめ

 八上小学校の岩島陽教諭に実践発表、武庫川女子大学の酒井達哉教授に講義・演習を実施いただいた。講義では、八上小学校の実践をもとに探究的な学習における4つのプロセスの重要性、カリキュラムの見直しのポイントや「教科横断的な学び」を実現するためのポイント等について具体的な実践事例を通して分かりやすくご教授いただいた。
 演習では、グループに分かれて昨年度農都政策課が発行した「丹波篠山 農業遺産物語」を資料として、「教科横断的な学び」を実現する総合的な学習の時間のカリキュラムを作成した。実際にカリキュラムを作成することで、「探究のプロセスがよく分かった。」「教科横断的な学習をどのように組み込んでいくかよく理解できた。」と振り返る先生が多くあった。また、全体発表を通して「同じ単元や題材を扱っても、いろいろな視点からのアプローチがあるなと改めて実感した。」「同じテーマでも切り口が違うことで新たな魅力を生みだすことが分かった。」と授業の展開について新しい視点を得ることができたと振り返る先生が多く、学びの多い充実した研修となった。