第3回初任者研修を実施しました 2020.10.13

講義Ⅰ・演習「人権教育について」

 教育研究所学校経営指導主事を講師に「人権教育とは」「個別の人権課題の現状について」「学校における具体的推進について」多くの資料をもとに演習も交えながら学びました。

講義Ⅱ・演習「不登校児童生徒への支援について」

 福祉の専門職であるスクールソーシャルワーカーから、「兵庫県と丹波篠山市の不登校の状況」「子どもの問題表現の成り立ち」について学んだ後、様々な要因から不登校になった小学校6年生男児の辛い思いや周りとの関わりを描いた「智の物語」というDVDを視聴しました。受講者は、様々な困難に直面している子ども達について、子どもの側に立って支えることの大切さを実感したようです。その後、「不登校の未然防止」について学びました。

講義Ⅲ・演習「カウンセリングについて」「カウンセリングマインドを活用したコミュニケーションについて」

 スクールカウンセラーから、「なぜ教師にカウンセリングマインドが必要なのか」等の講義を受けました。講義の中で、「カウンセリングマインドを身につけるには、先ず自分を知ること(自己理解)と、自分を受け入れること(自己受容)が大切である」ことを学び、エゴグラムで客観的に「自分を知る」ことに取り組みました。その後、事例研修で「児童生徒理解と保護者対応」について演習を行い、児童生徒本人が『問題』としている点を一緒に考えることからカウンセリングは始まることや、担任としての関わりのあり方を学びました。受講者は「学級は、誰もが安心して過ごせる場所でないといけない」という思いを強く持ったようです。(事後の感想から)

講話「ゆめハウスについて」

 適応指導教室ゆめハウスの児童生徒支援指導員から、学校復帰や社会的自立をめざして様々な活動を行っている様子や活動内容について講話を受けました。「ゆめハウスに行っている子もそれぞれの学校の大切な児童生徒であることを念頭に、様子を見に行ったり声かけをお願いします」というメッセージが心に届いたようです。(事後の感想から)

協議「学級経営について」

 「学級経営を考える上でどんなことを大切にしているか」「学級経営に関して、周りの先輩から学んだことは何か」について交流しました。本日の研修から学んだことも多く出ました。その後、教育研究所の学校経営指導主事から学級づくりの基本について話を聞きました。

 市教委主催の初任者研修は今回が最後となります。受講者は毎回熱心に学んでいました。その学びを現場の実践で活かして、資質能力の向上に努めるよう願います。