趣旨
幼児期に豊かな表現力を育むことは、子どもたちが自分自身の感情や思考を他者に伝え、コミュニケーションを円滑にする上で非常に重要である。言葉だけでなく、音や動き、絵など様々な方法で表現する体験は、感性や創造性を刺激し、自己肯定感を育むことにつながる。
また、表現することは、他者との共感性を高め、社会性を養う上でも不可欠である。自分の表現を受け入れてもらう体験は、自信に繋がり、他者の表現も尊重する姿勢を育む。
本研修では、 歌を歌う、楽器を鳴らすといった直接的な音楽表現だけでなく、音楽に合わせて体を動かす、イメージを膨らませて絵を描くなど、音楽をきっかけとした多角的な表現活動の指導法を保育者自身が体験するとともに、子どもの主体性を尊重した音楽遊びの展開として、保育者が一方的に教え込むのではなく、子どもたちが自ら音と関わり、感じたことや考えたことを自由に表現できるような環境構成や声かけ等のポイントを理解することを目的とする。
概要
〇日時・場所
令和7年7月16日(水)15:00~16:45
丹波篠山市立四季の森生涯学習センター
○内容・講師等
「 丹波篠山の『むかしばなし』で豊かな表現力を育む 」
神戸親和大学教育学部教育学科 高 奈奈 氏
参加者の感想(抜粋)
今回の研修では、実践的な研修で教えていただきとても楽しく、勉強になりました。特に印象に残っていることは、音の具現化です。音を紙に書き表して表現することは、最初はとても難しく感じました。しかし実際にやってみると、さまざまな表現の仕方があることを知ったり、人それぞれ違う感性があり、それが合わさるとまた素敵な音楽にもなるということを実感したりしました。保育の中でも、子どもたちと一緒に実践してみたいと感じました。
まとめ
子どもと歌うこと、音楽遊びをするための基礎から改めて学んだ。固定概念にとらわれそうになってしまうが、表現の幅を広げたり発想を豊かにしたりすることの大切さに気付くことができた研修だった。丹波篠山の昔話は、ぜひ保育に積極的に取り入れてもらいたい。