研修の概要
若手教職員34名が、人権意識の高揚と指導力の向上を図るため、講義「部落問題を正しく認識するために」を受講しました。講師は、三木市人権教育・同和教育協議会副会長の春川政信先生です。
講義の前半では、「部落差別解消推進法」など法成立の背景や意義について、また、現在もなお存在する部落差別の実態や部落史について研修しました。後半では、小・中学校における人権学習の指導のポイントについて具体的に学びました。
受講者の振り返りから
- 春川先生のお話で、いつもはっと気づいたり、今の自分自身を振り返ったりすることができます。ありがとうございました。
- 歴史を正しく知ることができました。特に明治以降の歴史があやふやだったのが、整理できたように思います。しかし、まだ分からないこと部分があるので、明治以降の歴史をさらに学びたいです。
- 部落問題について、自分は何となくでしか理解できていなかったということに気づきました。「部落差別は、その部落自体や差別を受けている人に問題があるのでなく、差別している人に問題がある」という話を聞いて、差別をする人をうみださないような教育をしていくことが、私たち教職員の責務だと言うことを改めて感じました。
- 「知らないこと」は差別していることに変わりない、正しい歴史を知ることが正しい人権教育に繫がることを学びました。現任校においても、部落差別をはじめとするさまざまな差別について、正しい知識を基にした人権教育に取り組んでいきたいです。
まとめ
受講者の振り返りでは、97%が「大変よかった、概ねよかった」と回答しています。このことは若い教職員のこれまでに持っていた人権教育に関しての知識に新しい学び(知識・情報)を得ることができたことによるものと思われます。今後さらに身近にある人権課題に向き合い、自分自身の問題として捉え、明日からの実践につなげてほしいと考えています。