令和6年度第2回学校園安全研修会(2025.02.07)を実施しました

趣旨

丹波篠山市教育委員会及び各学校園は、地域に信頼される安全で安心な学校園づくりを最重要課題と位置づけて、保護者や地域住民とともに推進してきた。令和3年度末には「学校園安全管理マニュアル」の改訂を行っている。本研修は、阪神淡路大震災から30年目の節目となるこの時期に、改めて地震等の防災教育を学ぶことを通して教職員の災害対応に係る資質向上を図るとともに、今後の学校安全(災害安全)の取組に活かすことをねらいとして実施した。

概要

日時  令和7年2月7日(金)15:00~16:40 (受付14:45~)

内容・講師等
説明「丹波篠山市の防災について」丹波篠山市市民安全課副課長 安井聡博 氏
講義「阪神淡路大震災から30年、今あらためて見直そう!自校の防災教育」
震災・学校支援チーム(EARTH)古市小学校教諭 上山太一 氏

参加者の感想(抜粋)

  • 安井氏の講義の中で何度も強調された「減災」という言葉が心に残った。地域で共助できるコミュニティづくりを心がけたい。また、上山先生のお話から、児童自身が自分や友達の命の大切さに気づき、防災を自分事にできる教育を進めていきたいと改めて思った。
  • 毎年行う避難訓練がマンネリ化してしまうことを危惧している。休み時間や給食時間、また教職員の手薄な時はどうするのかなど、児童、教職員が臨機応変に動けるように工夫していきたい。
  • 防災教育は命の教育である。人はどんなことでも少しずつ忘れてしまうけれど、震災のこと、多くの尊い命が失われたことなど、忘れてはならないとあらためて強く感じた。それを踏まえて、安心安全な園づくりのために防災教育をどのように見直したら良いのか、職員間でも共有し考えていきたい。

まとめ

 市民安全課安井副課長「丹波篠山市の防災について」の説明では、①当市で発生した過去の自然災害、②災害が発生するかもしれない「危険」を知っておくことの大切さ、③個人でできる備え、④避難所としての学校施設、⑤自助・共助・公助の連携、自然との共生、⑥減災の大切さなどについて、具体例や数値、写真画像等を利用し、分かりやすく説明いただいた。いただいた資料は、市の防災の現状や災害の歴史がまとめられており、防災教育の教材としても活用できる。
 古市小の上山教諭「阪神淡路大震災から30年、今あらためて見直そう!自校の防災教育」では、①震災・学校支援チーム(EARTH)のこと、②阪神淡路大震災の概要、③古市小の防災・安全教育、④演習、各校園の防災教育の見直しなどについて講義いただいた。長年、安全教育に取り組んでいる古市小の視点から、より深くまた幅広く防災教育の話を聞くことができた。参加者には各校園での取組に生かしてほしい。