令和2年度幼稚園・こども園(4・5歳児)発達障害児等巡回相談事業研修会を実施しました(2020.10.12)

10月12日(月)丹南健康福祉センター2F研修室にて、幼稚園と公立こども園(4・5歳児)の先生方を対象に、日ごろ巡回相談でお世話になっております健康課保健師と臨床心理士を迎えて、研修会を行いました。

内容については、各園の4・5歳児を担当する先生方が、巡回相談で助言を受けておこなった支援についての発表をおこないました。他園の発表を聞くことにより、様々な支援方法を知り自園に取り入れることができたり、同じ悩みを持つ園同士で相談したりするなど、すぐに現場で活かせるものになりました。

巡回相談とは・・・特別に支援を必要とする幼児に対する巡回相談を充実させ、臨床心理士等の派遣指導を行うなかから、発達障害児の早期発見、早期支援の体制の充実を図り、就学前から就学後における支援が連続的かつ効果的になされる体制づくりを進めています。各園に年2回、臨床心理士・市保健師・教育研究所職員の3名で訪問します。

市の保健師からは、支援の必要なお子さんに対しては、まずは本人理解をすることが大切で、その情報を関係機関と情報共有し合い、進級や就学に際しては、丁寧な引継ぎを行うこと。また、保護者と信頼関係を築き、保護者に寄り添いながら支援をする。そのツールとしてサポートファイルを活用してほしいという助言をいただきました。

臨床心理士からは、『充実した巡回相談にするために』と題してお話をいただきました。支援をする前に、対象のお子さんの状況把握と理解が必要になります。そのため、巡回相談に大切なのは準備も含めて、子どもの理解を深める場にしたいと指導助言をいただきました。

理解が深まる⇒支援の工夫やアイデアが生まれる土壌になる

今回の研修の指導助言を活かして、今後も丹波篠山市の子どもたちのために、保護者や関係機関の方々と連携しながら、丹波篠山市の保育・教育に取り組んでいきたいと思います。

以下は参加者の感想です。

各園の発表内容から、心理士の先生から助言されたことに加え、それぞれの先生方の支援方法についても話を聞くことができ、参考になりました。「それは同じ」と普段感じていることを心強く思えたり、「そんな風に思っていなかった」と自身では気づいていなかった意見を伺えたり、様々な先生方と意見交流できて有意義な時間でした。

支援を考えていく道筋のようなものを、教えていただくことができました。自分なりにしっかりと状況を把握し、理解した上で、いろいろな支援が考え実践していきたいと思います。

臨床心理士の先生から、どのようなポイントで子どもの発達を捉えればよいか、また巡回相談に向けて、どのような情報を用意しておけばよいかわかりました。ただ、子どもの様子を話すだけでなく、まずは園児の状況把握をしっかりと行い、様々な支援を試みた中で、より良い支援方法について教えていただく時間になるように心がけたいと思いました。