趣旨
保育園・幼稚園・認定こども園等の保育施設は、乳幼児期の特性を踏まえ、環境を通して養護及 び教育・保育を行うことを目的とした機関である。また、一人一人の幼児の特性や発達にあった 課題を的確にとらえ、職員の果たす教育的な役割を自らが認識し、個々の幼児に適切な指導がで きることが望まれる。 子どもは遊びや生活を通して様々なことを学んでいる。
本研修では、子どもがどのような資質・能力を発揮、伸長して遊んでいるかを見取る保育者の能力を育成することを目的とする。
概要
〇日時・場所
令和7年6月25日(水) 15:00~16:40
丹波篠山市民センター
〇内容・講師等
講話「 子どもの学びや育ちを見取る 」
神戸大学附属幼稚園 園長 田中 孝尚 氏
参加者の感想(抜粋)
・神戸大学附属幼稚園の研究の素晴らしさも感じましたが、指導案の「教師の援助」の書き方がとても参考になりました。「意図を書くように」「具体的に分かりやすく」、は近年、自分でも意識していたところですが、例文を出してくださったことで、「意図」だけで終わっている、具体的だけれど「意図と意図になっていて、行為がない」など、一見良さそうで、自分でも書いていたところの不足を分かるように教えていただきました。
・主体性の保育…どうしたらいいのか悩むことばかりです。今回の研修を受け、子ども達がどう成長してほしいかを考えて援助や環境の構成していくことが大切だということをより強く思いました。何気なく遊びを提供してきたこともあるので、意図や子どもの姿をしっかり考えながらこれからの保育を考えていきたいと思います。
・幼児期からの質の高い教育の必要性を再確認しました。子どもの非認知能力を育めるよう、意識しながら環境を整え、保育していきたいです。
まとめ
保育者のねらいや願いをもち、小学校以降の教育につながる「資質・能力」は何かということを理解して、指導案に保育者の意図と行為(環境の構成・援助)を記すことが、子どもの学びや育ちを深く見取っていくことにつながるということを、改めて認識できた研修会となった。参加者の先生方には日々、感覚的に行っている保育を可視化し、説明できる力量をさらに向上させてほしいと考える。