教育委員会フロアにある大会議室において、新型コロナウイルス感染症対策を行った上で実施しました。
《研修の趣旨》本年度新しく採用された教員が、学力向上・教育の情報化・生徒指導に関する講義及び演習を通して丹波篠山市の教育について理解を深め、指導力と資質の向上を図る。
開会のあいさつでは教育研究所長が、「SOCIETY5.0」に関する映像を見せながら、「これからの社会に必要な力は何なのか、それをどう使っていくのかをふまえて授業にのぞんでほしい。若い皆さんには、学校全体のレベルを上げていく原動力となっていってほしい。」というメッセージを伝えてくださいました。
最初は「学力向上」についての研修です。はじめは「学習と学びについて」の講義でした。その後は「学校とはどんなところですか?」という問いに対して、1.個人思考、2.グループ思考、3.グループ思考のふりかえり という演習から、対話を通して人と人とが関わることでそれぞれの知識が更新されていくという過程・集団による学びあいの意義を学びました。
次は「教育の情報化」についての研修です。最初は「教育の情報化と新学習指導要領」「教育の情報化とは」という内容の講義で、ICTを活用した情報活用能力の育成が大事であることを学びました。その後は「グループウェア『学校サイボウズ』」及び「遠隔教育システム」の活用に向けての演習でした。一人1台のパソコンを使って、楽しみながら実践的な研修ができました。
最後は「生徒指導」についての研修です。「生徒指導とは」「いじめ事案への対応について」の講義及び演習でした。丹波篠山市におけるいじめ事案の状況、いじめの未然防止の取組や組織対応のあり方、安心できる学級づくりについて学びました。初任者は自分や自校の取組をふり返りながら、熱心に研修していました。
《受講者の感想》「ICTから生徒指導まですぐに必要となることの研修ができ、業務にあたる際の不安が軽減されました。」「『遠隔教育システムの活用に向けて』は実際に体験しながらの研修だったので、「チャット」「画面の共有」「反応」などよくわかりました。ZOOMで話をするときの注意点も学べたので、生徒が使用する際は気をつけるよう指導します。」